前方のデジタルパネルに映る時刻は22:47。
定時とともに会社を出て電車に飛び乗り、
走って走ってなんとか間に合ったバスで向かう、深夜の金谷です。
ちなみに、東京駅八重洲南口の高速バスターミナルにまっすぐ辿り着いたことは
過去一度しかありません。
毎度、地上に出るとお初の風景が広がっており、そこに高速バスターミナルはなく。
「またしてもやられた!」と荷物抱えて疾走するのが私のお決まりパターンです。
これでも東京生まれ、東京育ちです!ああ情けなや〜
そんなこんなでだいたいいつもバス出発の5分前にバスターミナルを発見し、
そこから乗車券を購入して、汗だくでぜーぜー言いながらバスに乗り込みます。
バスの窓越しに見る丸の内は、ビルもネオンもタクシーも人も眩しくて、
アクアラインを抜けると景色はいっきに暗くなります。
私はその変化がちょっと好きだったりして、
眠たくなるけどいつも寝ずに窓の外ばっかり眺めているのです。
金谷に行くのも何回目だろう。
フェリーの他に、このバス(なのはな号といいます。かわいい!)という手段を発見してから、金曜日の仕事終わりにも金谷を訪れることができるようになりました。
上総湊を「カズサミナト」と読むことも覚え、
深夜の無人駅の雰囲気にも少しずつ慣れ、
だんだんとお店や道にも詳しくなっていって、
気さくに話しかけられる人も増えて。
「自分の町になっていく」感覚がけっこう心地いい。
婚約から1年、
別居を始めて、9ヶ月が経とうとしています。
東京〜千葉といえど、片道3時間のこの距離を、
月1回会うたびに必死になって埋めようとしている自分がいる。
いろんなことがあるけれど、
私たちはなんとかうまくやっているし、
これからもうまくやっていけると思う。
でも、不安もある。
「これは巷でいうところのマリッジブルーというやつか!?」
とふたりで話したりもしましたが、
未来への期待と不安が堂々巡りして疲れちゃったときは、
また外の景色を見て、ひとやすみ〜
金谷のいいところは
金谷のいいところは、
夢を追いかける人を笑う人がいないこと。
そして、その夢を叶える手段を教えてくれる各分野のプロフェッショナルがいること。
それって凄いことだと思うんです。
東京、少なくとも私の周りでは、こんな環境は他にない。
たとえば、このブログだってそう。
PCなんてまともに触ったことのない私に1から教えてくれた人たちがいる。
ちょっと切なさを気取ったこの文章も、会社の人や友達や、私のことをよく知っている人たちに読まれることを考えると、顔から火が出るほど恥ずかしいけど、
金谷の人たちだったらきっと、笑わずに、茶化さずに、認めてくれるんじゃないかなあ〜 と勝手にそう思っています。
金谷、まるも、いいところです◎
バスはもうすぐ上総湊に到着します。
新しい出会いにわくわくしながら、
深夜のカメムシや蛾やよくわからない虫たちの襲来に怯えながら、
浜金谷を目指して内房線に乗り込むまなぞうでありました。
ちゃんちゃん