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表現することは恥なのか。坂上忍さんに教わったこと

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表現すること、「自分はこういう人間です」って伝えることって、

 

 

恥ずかしい。

 

 

何気なく観ていたテレビの向こうから聞こえた坂上忍さんの言葉が、

なんだか妙に心にひっかかったのです。

 

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数ヶ月前、たまたまつけていたテレビをぼんやり眺めていたら、

坂上忍さんやタレントさんたちが東北地方(だったと思います)をぶらり旅する番組をやっていました。

グルメ情報や観光地や、その地で暮らす人々を坂上節でやんややんやと紹介していると、偶然遭遇した小学生〜高校生の劇団の稽古に飛び入りで演技指導をすることになった。

 

あどけない小学生たちの演技を褒めちぎった一方で、坂上さんはひとりの女子高校生の演技をじっと見ていた。そして、その女子高生をひとり前に立たせ、ものすごく怒鳴りつけた。私から見れば小学生たちよりもはるかにお芝居が上手だったのに。

 

坂上さんは、「演じようと思わなくていい。とにかく、いちばんでかい声を出せ」と女子高生に言いました。「もっと出せる」「もっと大声で」と、同じシーンを、セリフを、何度も何度も繰り返させた。

 

 

しまいには、女の子は泣いてしまいました。

 

それでも坂上さんの稽古は続きました。

 

女の子は半ばやけくそで、そのシーンには相応しくないほどの大声を出していました。

 

そして、坂上さんからやっとOKが出た。

 

 

女の子は安堵と疲労の顔を見せ、

自分より幼い小学生や、

テレビクルーの前で涙を見せたことに少し気まずそうな表情をしていた。

 

 

 

私は、ぼーっと眺めてただけだったテレビ番組の予想に反する展開に、

気がつけば釘付けになっていました。

 

 

 

坂上忍さんが女の子に伝えたかったこと

「恥ずかしかっただろ。ごめんな。」

 

「でもな、芝居っていうのはそういうものなんだ。

 人前で、恥ずかしいことをするのが芝居なんだ。」

 

 

坂上さんは女の子にそう話しました。

私は、妙に、この言葉に惹かれた。

 

 

 

人前で、恥ずかしいことをするのが芝居なんだ。

 

 

 

 

へえ。そうなのか。

 

女子高生は目を少し腫らしながら、

それでもキラキラした表情でまっすぐ坂上さんを見つめ、

言葉に耳を傾けているようでした。

何か大切なことに気づいたような、とても清々しい良い表情だった。

 

 

芝居をするということ。

何かを表現するということ。

 

そのときはすぐにはピンとこなかったけど、

坂上さんの言葉はその頃の私にものすごく響いた。

 

 

その頃の私は、ブログを書くことが少し憂鬱になっていました。

日本女子大学の休学費改定についての記事が有名になったことで、

知人友人、会社の人たちからも「ブログ見たよ」と言われるようになり、

すごく嬉しかった!はずなのに。

 

このブログのこの文章だって、

私が私の頭で考え、私のことばで発信しようとしている。

私を表現しようとしている。

 

表現しようと思えば思うほど、

読んでくれる人のことを考えてしまう。

読んだ後、どう思われるかを想像してしまう。

 

そうすると、ほらやっぱり

次の記事が書けないのです。

 

本当に書きたいことが、恥ずかしくってどうしても書けないのです。

 

 

思えばいつからこんなに恥ずかしがり屋になったのでしょう。

自分が小学生の頃は、

「私をもっと知って!!!」と言わんばかりに大量のプロフィール帳に自分の個人情報を書き連ね、将来の夢や大好物や好きな色や片思いの相手のイニシャルまで丁寧に公開してたのに。(笑)

大人になった今では、

ちょっとした自己紹介すらなんだか小っ恥ずかしくて、自分の何をどう紹介すればいいのかわからない。

私の趣味や血液型を知って、相手の何の得になるというのか。

 

シチュエーションや人数、相手との関係性によっていろいろな自己紹介があると思うし、そもそも「自分を表現する」自己紹介ってなかなかハイレベルだとは思うのですが、とにかく、周囲の反応を気にして自分を表現できないなんてこんな馬鹿げたことはないなあと思うわけです。

 

 

言いたいことも言えないこんな世の中じゃ ポイズン ですな!

 

 

自分を表現することは、

恥ずかしいけど、恥ではない。

汚点という意味での、恥ではないと思います。

(方向性ミスったら黒歴史になっちゃうのかな・・・ひぃ恐ろしや〜) 

 

 

坂上さん、そして泣きながらも最後まで大声で演じきった素敵な女子高生から、

なんだか勇気をもらいました。

ありがとうございました。